お肌のタイプは大きく分けると2つですが、お肌が乾燥もするし脂っぽい感じもする…という人も多いことでしょう。顔とひとくちにいっても、なぜか部分的に乾燥しやすい部分と皮脂が浮きやすい部分があるものです。
お顔の中でも、Tゾーンは脂が浮きやすい部分です。対して頬や目元、口回りは乾燥しやすい部分なんです。ですので、お肌を乾燥肌か脂性肌かを分けようとすると、どちらとも言えないことがあります。そのような場合、混合肌という表現を使います。
混合肌の特徴
混合肌だと言う人は、実は見方によっては普通ともいえる肌質なんです。皮脂腺の多い部分は皮脂が多く出るのは当たり前ですし、逆に、皮脂腺が少なければカサカサと乾燥しやすいのものです。
同じ顔なのにちょっと位置が違うだけで、スキンケア製品や方法を変えないといけないので面倒と思われるかもしれません。しかし、頬のあたりは乾燥肌に近い肌質、鼻周りはベタベタ・・・、という状態でもスキンケアを変える必要はありません。
どういった肌質であっても基本のスキンケア方法は十分にお肌を保湿することにあります。油っぽい部分でも乾燥から肌を守ろうとした自己防衛機能で皮脂が多い場合がほとんどです。
思春期の場合はホルモンバランスなど違った原因で皮脂が多いこともありますが、大人の肌は乾燥が主な原因です。保湿ケアに使用するのはべたつかず保湿できる基礎化粧品がおすすめです。カサつきがちな頬や口元などには多めに使用することで十分なうるおいをお肌に与えることができます。
混合肌の改善になるスキンケア・化粧品選び
混合肌のスキンケアにも必要なのが肌に潤いを与えることです。保湿効果が高い基礎化粧品がおすすめですが、化粧水で保水ケアをした後には必ず油分の含まれる乳液や美容液、クリームで肌の水分が蒸発しないように保護をしなければいけません。
油分なんて肌がべたつきそう!と化粧水だけしか使わないでいると、どんどん皮膚細胞の隙間から水分が蒸発するので、それを防ごうとお肌から皮脂が分泌されます。
この皮脂が適量ならいいのですが、肌の乾燥がひどいと毛穴にぽつぽつと油が滲んできて、化粧崩れを招いたり、テカリの原因になります。そして、肌自体は乾燥しているので小じわも早くでき始めますし、早く肌老化が進行していきます。
さらに、毛穴には皮脂が常時あるのでだんだんと脂分が酸化してきて毛穴の黒ずみを作ってしまうことになるのです。鼻の頭部分の毛穴が黒くなっている人(いちご鼻)は混合肌の可能性大ってことなんですね。
問題の多い混合肌にはオールインワンゲルがぴったりなんです。その理由は保水(保湿)成分と油分がベストバランスで含まれていて、効率よく潤いをキープできることにあります。
肌を保湿する成分としてヒアルロン酸やコラーゲンが知られていますが、乾燥肌、敏感肌、混合肌は肌トラブルが絶えません。肌トラブルを予防するほど保湿効果が得られる成分セラミドを配合している化粧水やオールインワン化粧品を選びましょう。水分量の多いお肌はしわだけでなくシミも予防でき美白ケアにもなります。
混合肌におすすめのオールインワン
油分が多くなく肌の水分量をしっかりアップしてくれる保湿効果の高いオールインワンゲルを紹介します。



混合肌に頻発するニキビケア
ニキビができやすいのも混合肌の特徴の一つです。ニキビといえば「過剰な皮脂が原因だから洗顔すべし!」という考えが前まで主流でしたが、ニキビの原因の多くは肌の乾燥であることがわかってきました。
上記でも肌の乾燥が原因で皮脂が増えてしまうメカニズムを紹介しましたが、肌に適切な水分量があればニキビもできにくくなっていきます。また、肌に潤いがある状態だと肌細胞の入れ替わり期間のターンオーバーがちゃんと機能するので、ニキビ跡も早く消えていきますよ。
混合肌の洗顔・クレンジング方法
お肌にメイク汚れが残っていると肌荒れや老化の原因になるので、しっかりとクレンジング、洗顔するという方がほとんどだと思います。しかし、この洗顔、クレンジングが混合肌を悪化させてしまうことがあるのです。
まず、クレンジングですが、必要な皮脂まで落としてしまうオイルタイプを使うのは混合肌には向いていません。洗浄力は落ちますがお肌に優しいミルククレンジングか、クリームタイプにすべきです。
洗顔時も、クレンジング時もとにかく、そっと行うようにしてください。指や手のひらでゴシゴシしないことが大切です。肌の上には皮脂は必要なもので全部落としてしまわないように注意しましょう。
スキンケアは季節で変えるほうがいい?
季節ごとに乾燥肌だったり、脂性肌になる…という人も混合肌にとても近い状態です。季節ごとに肌質が変わるのも自然なことです。お肌は変わらなくても気候によって、お肌に与えられる影響が違うのですからそうでしょう。
冬は、空気の湿度が非常に低くなるのでお肌は乾燥しやすくなります。対して夏は汗をかきやすいので、皮脂も分泌しやすいです。混合肌の場合は、その季節やお顔の部分ごとにスキンケア方法を変えることが望ましいです。
または、同じ基礎化粧品やオールインワンコスメを使用しても、乾燥が酷くなる季節は使用量をアップすることで対処することもできます。スキンケア、アンチエイジングには保湿ケアは基本です。忘れないようにしましょう。
インナードライに似ている混合肌、脂性肌。違いと見分け方は?
乾燥肌になってしまうと肌本来のバリア機能の低下やターンオーバーの乱れなどにより肌の老化や劣化が著しく進行してしまいます。
その為目に見える乾燥肌の場合はスキンケアを徹底的に行うという人もいると思いますが、注意しなければいけないのはインナードライと呼ばれる隠れ乾燥肌の場合です。
インナードライの場合、脂性肌だと勘違いしてしまうケースも多く、知らない内にどんどん肌の乾燥が進行してしまうケースもあります。

混合肌、脂性肌の基準とインナードライ肌の比較
インナードライになってしまう人の場合、自分の肌が脂性肌だと勘違いしていたり、普通肌と脂肌の混合肌だと勘違いしているケースが非常に多いのです。

特に肌の表面に脂が浮き出てしまう脂性肌の場合は、自分がインナードライによって脂が浮き出ているのを、単なる脂性肌だと勘違いしてどんどん脂をふき取ってしまう可能性が高くなります。
実は隠れ乾燥肌であるインナードライと脂性肌の混合肌というものも存在しており、その場合は内部は乾燥してカラカラなのに表面はテカテカしていて脂っぽいという状態になっています。
その為インナードライをしっかりと理解することが必要ですし、混合肌には様々な種類がありそれぞれに違いがあることを把握することが重要になります。
インナードライになりやすい人と現れる症状とは?
インナードライは肌の内部が乾燥している状態ですので、見た目には肌の乾燥が一切分からない非常に厄介な乾燥肌のタイプです。
このインナードライになりやすい人の特徴としては、頻繁に肌の脂分をふき取っている人や、洗浄力の強い洗顔料を使用している人はインナードライになりやすいとされています。
なぜなら必要以上に肌表面の皮脂をふき取っている場合、本来、お肌に必要である脂分まで根こそぎ排除してしまうことになり、皮脂によって進行が食い止められていた乾燥が、皮脂が無くなった事であっという間に進んでしまい、肌内部の水分がどんどん抜けていくからです。
肌は水分の蒸発を食い止めようと、さらに皮脂を分泌しますので、内部はカラカラなのに表面はテカテカという状態が作り上げられてしまうことになります。
洗浄力の強すぎる洗顔料を使うのも、お肌に必要な油分までも取り除いてしまうため、インナードライになりやすくなってしまう原因ですから注意しましょう。

インナードライの予防、改善対策
インナードライを食い止めるためには必要以上に皮脂を取り除かないということが最も重要になります。洗顔に関しては上記でも書いたように多すぎる洗顔の回数や強すぎる洗顔料はインナードライを助長する原因となりますので、出来るだけ洗顔の回数を減らし、洗浄力の弱いお肌に優しい洗顔料に変えることも必要となります。
もちろんお肌が乾燥しないように保湿スキンケアをしっかり行い、水分補給と保護を行うことと、水をしっかりと飲んで体の内部からも水分が不足しないようにすることもインナードライ対策には必要となります。
インナードライ肌にビタミンC誘導体やビタミンCが効果的
肌の表面はべたつくのに、肌の内部は乾燥してしまうインナードライ肌は、普段のスキンケアにも気をつけなければなりません。そんなインナードライ肌の方にも試す価値のあるスキンケア用品が、ビタミンCが配合された化粧水や美容液です。
ビタミンCは、アンチエイジングや美肌効果でも有名な成分として、美容に気を付けている方は食生活にも取り入れていらっしゃるのではないでしょうか。
ビタミンCは壊れやすい成分のため、調理の時にも気を配りますが、スキンケア用品としても肌に浸透する前に壊れてしまうものでした。そんなビタミンCを肌に浸透しやすくしたのが、ビタミンC誘導体です。
肌トラブルの多いインナードライ肌対策に適したビタミンC
インナードライ肌の方は、内部は乾燥しているのに、皮脂が過剰に分泌された状態のため、肌トラブルを起こしやすい状態となっています。例えば、皮膚の乾燥のストレスや、毛穴の開きに過剰に分泌された皮脂が詰まることが原因で、大人ニキビもできやすくなってしまうのです。
ビタミンC誘導体は、皮脂をコントロールする働きがあり、過剰な皮脂の分泌を抑え、毛穴も引き締めてくれます。また、抗炎症作用もあり、ニキビや肌荒れの改善へと導いてくれます。
そして、コラーゲンの生成を助けてくれる働きがあるので、インナードライ肌で起こりやすい、しわやたるみの肌トラブルにも効果が期待できるのです。
インナードライ肌は、肌本来の力を高めることが大切
ビタミンC誘導体は、非常に強い抗酸化作用を持っています。そのため、肌の老化の原因である活性酸素を除去し、年齢と共に低下していく肌本来の力を取り戻します。
また、新陳代謝を促す作用があり、肌のターンオーバーが乱れて内部が乾燥してしまったインナードライ肌を根本から改善してくれるのです。
インナードライ肌は、ターンオーバーが乱れて、肌のバリア機能が正常に機能してくれません。そのため、ターンオーバーを整えて肌本来の肌を守るバリア機能を高めていくことが大切なのです。
ビタミンC誘導体には、保湿力に優れたスキンケアをプラス
ビタミンC誘導体には、皮脂の分泌を抑える力があるため、肌表面の皮脂をとりすぎてしまう可能性があります。インナードライ肌は肌表面のべたつきがあるため、皮脂をとりすぎてしまいがちですが、内部が乾燥した状態で皮脂をとりすぎると、肌を守るためにさらに過剰に皮脂を分泌してしまうのです。
そのため、インナードライ肌の対策として、肌の水分量をアップさせるオールインワンゲルや化粧水などでの保湿ケアが大切となります。インナードライ肌の方の保湿ケアには、肌の水分を抱え込んで離さないセラミドが有効です。
ビタミンC誘導体で肌トラブルを改善し、肌本来の力を高めながら、保湿もしっかりと行ってインナードライ肌を改善していきましょう。